今は、誰もが耳にするリチウムイオン電池ですが、
どんな電池で、何に利用されているかまでは、知らない方がほとんどだと思います。
そこで今後の開発などについても詳しく見ていきたいと思います。
リチウムイオン電池とは?
リチウムイオン電池とは、電池材料にリチウム金属酸化物を用い
充放電を行う方式の二次電池のことである。リチウム電池よりも更に3.6V程度の
高電圧を得ることができます。
可能な充放電の回数が1000回程度と非常に多く、また、電池残量を使い切らないま
ま充電を行うこも可能で、「メモリー効果」が発生しない、といった特徴を持っている。
同じ二次電池であるニッカド電池に比べて、単位重量当たりのエネルギー密度は2倍程度、
また充電・放電回数においてもほぼ2倍である。
リチウムイオン電池は、主にノートPCやデジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、
携帯電話などの、比較的多量の電力消費を伴う小型電子機器のメインバッテリーとして
多く利用されています。
リチウムイオン電池と車の関係
ハイブリッド車には従来、ニッケル水素電池が使われていた時期があります。しかし、
電気モーターだけで走行するには、動力源としては容量が小さすぎました。しかし同
電池の2~3倍のエネルギー密度を持つリチウム電池が普及したことで、長距離走行
が可能なEV車が誕生したとも言えます。
最近では、日産自動車のEV「リーフ」の高性能モデルは、一度充電すれば実走行
に近い測定手法で458キロもの走行が可能になりました。「リチウム電池がなければ
今のEVは開発できなかった」とも言えるのではないでしょうか。
日産リーフの活用法
日産自動車は、電気自動車で蓄電機能を持つ「リーフ」の、新しい活用法を提案、
「太陽光発電からリーフの蓄電池にフル充電し、家族3人が一軒家でその電力で何日間
暮らせるかという、家庭用蓄電池としてリーフを使うという試みです」走るだけが車じ
ゃ無い、止まっていても有効活用ができることが今までに無い考えでは無いでしょうか。
*リーフe+をフル充電すると一般家庭で使う電力の約4日分相当になるという結果が、
びっくりですよね!、近年の災害を考えると今後の新しいエネルギー源としての活躍が
期待されます。「人と車」の新しい関係を「リチウム電池」と「リーフ」が変えてくれ
そうです。
まとめ
リチウムイオン電池がノーベル賞授与の吉野彰氏によって更に脚光を浴びるのでは無い
でしょうか?日産リーフをはじめ家庭用蓄電池の進化が求められます。太陽光発電シス
テム、家庭用燃料電池エネファーム、家庭用蓄電池など、エネルギーに乏しい日本にと
って再生可能エネルギーの普及が急務な時期にノーベル化学賞という輝かしい授与によ
って、リチウムイオン電池の今後の動きに注目していきたいと思います。
コメント