今回は、糖尿病と運動に関する情報をお届けします。
健康診断で糖尿病予備軍と診断された方や、軽度の糖尿病と診断され、生活習慣改善で治療中の方に役立つ内容です。
運動で血糖値は下がるのか
運動を行うことで、体内の糖分利用が促進され、血糖値が下がります。また、インスリンの効き目も良くなります。糖尿病になると体の機能が低下しやすくなるため、血糖値を下げるだけでなく、合併症の予防にも効果的です。
糖尿病とウォーキング
ウォーキングは全身運動である有酸素運動の一つで、糖尿病の治療として推奨されています。ガイドラインでは、週3-5回、20-60分の有酸素運動を推奨しています。ウォーキング以外の有酸素運動には以下のものがあります。
– ジョギング
– 水泳
– 自転車
高齢者の方は日常の歩行で十分であり、若い方はマラソンやジョギングがおすすめです。足が悪い方は水泳が適しています。
糖尿病と筋トレ
筋力トレーニングを行うことで、ブドウ糖の消費量が増え、血糖値が改善します。スクワットや踵上げなど、簡単な筋トレで十分です。個人の身体能力に合わせて負荷を調整してください。膝や腰に負担をかけやすい方には、水中歩行が推奨されます。
水中歩行は有酸素運動とレジスタンス運動を組み合わせた運動で、糖尿病治療ガイド2018-2019でも推奨されています。週2-3回の頻度で行うと良いでしょう。
糖尿病と体操
体操は、どのような形式でも問題ありません。ヨガもおすすめです。糖尿病に関する情報を提供する公式機関が配信する体操動画を参考にしてください。
【参考】
– 日本糖尿病協会：2分簡単エクササイズ
– 糖尿病ネットワーク：おうちで+10
運動は食前・食後どちらが良い？
特に決まりはありませんが、食後1時間程度に血糖値がピークになるため、この時間帯に運動をすると効果的です。実際、食後に10分程度のウォーキングを行うことで食後血糖値が改善するという報告もあります。
糖尿病で運動を避けるべき場合
以下の場合、運動がデメリットになる可能性があるため、主治医と相談してください。
– 糖尿病のコントロールが悪い
– 糖尿病網膜症による眼底出血
– 腎不全
– 虚血性心疾患、心肺機能障害
– 骨や関節の疾患
– 急性感染症
– 糖尿病壊疽
– 重度の自律神経障害 など
最後に
今回は、血糖値を下げる運動療法についてお話ししました。運動療法は非常に重要です、運動以外にも大切な知識があります。ただし、今回の運動療法も重要ですのでぜひ参考にしてください。
今回はここまでになります。最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
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