コーヒーは脂肪燃焼を促進する作用があります。
コーヒーを飲むと痩せるのでしょうか?
自律神経には「交感神経」と「副交感神経」の2種類がありますが、体重や体脂肪の調整に関わっているのは「交感神経」です。この神経は食欲を抑え、脳からの信号を脂肪細胞に伝えて脂肪を燃焼させる働きを持っています。コーヒーを摂取することで、この自律神経の働きが活性化され、脂肪の代謝が向上することが分かっています。
食欲を抑える効果を持つ成分
コーヒーに含まれる香りや苦味の成分(カフェインやクロロゲン酸)は、これらの効果を高めると考えられています。さらに、カフェインは食欲を抑えるだけでなく、脂肪を燃焼させる褐色脂肪細胞の働きを活性化する作用もあるとされています。
自律神経に
カフェイン入りとカフェインレスのコーヒーについて、自律神経の働きを心拍変動パワースペクトル法で調査した結果、コーヒーに含まれる香りや苦味成分が自律神経の活動を活発にする可能性が示されました。
脂肪代謝に
カフェイン入りおよびカフェインレスのいずれも、脂肪代謝を大幅に促進することが確認されました。(京都大学大学院人間・環境学研究科の森谷敏夫教授らの研究結果より)
眠気覚ましとリラックス効果
コーヒーを摂取した後には、副交感神経が優位に働くことが分かっています。これまで難しいとされていた交感神経と副交感神経の活性度の測定について、伏木教授の研究により、心拍間隔の変化を波形として示すことで科学的に解明されました。興奮状態では低周波成分が、リラックス状態では高周波成分が支配されることが確認されており、コーヒー摂取後には副交感神経に関連する成分がより活発になることが明らかになりました。
深煎りの方がリラックス効果が高い
リラックス効果は焙煎の程度によって変わり、浅煎りよりも深煎りの方が効果が高いとされています。
カフェインのリラックス作用
ストレスがかかると脳内でさまざまな神経伝達物質が分泌されることが知られています。この影響を調べるために、ラットを動けないようにしてストレスを与え、その後の反応を観察しました。その結果、生理食塩水ではストレス反応が15%減少したのに対し、コーヒーでは63%、カフェインのみでは66%の減少が見られました。これにより、コーヒーに含まれるカフェインが強いリラックス作用を持つことが確認されました。
カフェインがなぜ運動能力を向上させるの?
カフェインが運動パフォーマンスを向上させる理由にはいくつかの説がありますが、その中の一つとして、脂肪の分解を促進することが挙げられています。脂肪が分解されることで、エネルギー源として利用される糖が増加し、その結果、運動をより長く続けることができるとされています。
ダイエットにコーヒーを活用する方法
ダイエットにコーヒーを取り入れるためのポイントは以下の通りです。
1. 空腹時に香りを楽しむ(大量に飲むのではなく、砂糖の代わりに甘い香りのフレーバーコーヒーなどを活用する)
2. 就寝前には避ける(眠気を覚ますために飲むと、間食が増える可能性がある)
3. 食後のコーヒーを合図に、それ以降の間食を控える
4. コーヒーを飲んでから運動する
コメント